桐朋電子研 公式ガイドブック2021 電子版
1.桐朋電子研へようこそ
桐朋電子研にお越しくださり
誠にありがとうございます
本当に感謝しかありません まじで
さて
桐朋電子研にやってきた方の多くは
「桐朋電子研ってなんやねん」
と思われていることでしょう
桐朋電子研は2018年にスタートした電子工作団体です
読んで字の如く
電子工作をする団体
でございます
ちなみに電子研 部活ではありません
予算なんてありません(´・ω・`)
部品代はほぼ
自分たちの財布から
捻出しています
涙ぐましいですね
桐朋祭大賞をとらせてあげたいですね
...
え? そんなことないって?
...
その意見
変えてみせます
2.ROBO-ONE出場を目指して
桐朋電子研は中学の間
桐朋祭への参加・活躍を目標としてきました
中学3年の時には
タカハ機工株式会社主催
「タカハソレノイドコンテスト」
で初めて外部のコンテストにも参加しました
そして現在
桐朋電子研は
ROBO-ONEへの出場
という新たな目標に挑戦しています
ROBO-ONEとは
二足歩行ロボット同士が攻撃を繰り出して戦う
ロボット競技大会
です
小型ロボットとは思えない迫力とその魅力に惹かれ
大会に参加したいと思う様になりました
振り返ってみると
結成当初から「二足歩行ロボットを作ってみたい」という思いはありました
2021年6月には「ゆめチャレンジProject」にて
桐朋OBの方々にロボットを作りたいという夢に賛同して頂き
資金援助をしていただくことになりました
今年から本格的にロボット製作に着手し
来年9月に開催されるROBO-ONEに出場する予定です
残念ながらロボット製作に関して詳しい方が身近にいないため
SNSを活用し
そこで協力いただけることとなった方に少しずつアドバイスを頂きながらプロジェクトを進めています
現在はロボットの「設計」に取り組んでいます
▼製作を検討しているロボットのラフ画たち
設計は今後の計画を立てる上で最も重要な過程であるため
慎重に行っています
設計をするにあたり
Fusion360(3DCGソフト)の取得も目指しています
二足歩行ロボットはロボットの中でもトップレベルに作るのが難しい類であり
挑戦する上での課題も多いと思いますが
目標に向かって頑張っていきます
3.電子研ってこんなとこ
4.全国一斉桐朋電子研勢力調査 結果発表
昨年度実施された研究員を対象とするアンケートの結果から
優れた(?)回答をご紹介します
Q 電子研のいいところは?
A 自由
明るい
ゆるい
Q 電子研の悪いところは?
A 自由すぎ
明るすぎ
ゆるすぎ
Q 電子研を一言で表すと?
A 混沌
虚無
一言じゃ 語れないのが 電子研
(自主規制)
Q 電子研はこれからどこへ行くのか?
A 大和トンネル
小会議室
カオスの果て
教員室
H杉の家
未来
Q 電子研が誇れることは?
A 壊されても粘れる
絆が深い
桐朋祭当日朝の追い込み
眼鏡率が高い
メンツのクセ
Q 電子研に足りないものとは?
A 計画性
落着き
Q 電子研が目指すものとは?
A 世界
桐朋祭大賞
校長特別賞
新世界の神
全国統一
多様性社会
5.桐朋電子研所長より
現代社会にはとにかく電化製品があふれているが、その仕組みについては立ち止まって考えることがそう多くはないかもしれない。携帯電話や洗濯機、自動販売機など、誰かが発明し、誰かが特許をとり、どこかの工場の生産ラインで製造されてきたのだと想像すると非常に感慨深い。2000円くらいで売られているラジカセを2000円くらいで実際にゼロから作ってみよ、といわれてもまず無理だろう。特に、音が出なくなったからとかディスクトレーが開かなくなったからとかで物が捨てられるのは、たとえてみれば、ちょっと胃の具合が悪いとか足を捻挫したとかの理由で墓場に生きたまま埋められるようなものである(人間はそんな理由で死亡扱いにはならない)。すなわち、まだ適切な治療を施せば再利用できるし、使える臓器は取り出すべきであろう。そう、電子研が行っているのは、中二病的な言い方をすれば、“廃棄からのサルベージ”、今風の言い方だとSDGsである。基盤は臓物であり、コンデンサやネジ、配線類は血や肉であったのだ...!
中身を開けるときのワクワク感はサンタからプレゼントをもらった時と同じである。中身は何かなとか、好きなものは入っているかなと思いながら外装を剥がすときに少しヨダレがたれてしまうのはしょうがない。また、多くのものの仕組みを見てきたからこそ、自分で何か構築する際のアイディアになる。そして、これらの電子部品や機械機構の知識はテキストではなく現物を見て触って取得している。初見のものを電圧をかけてテストしてみたり、ネットで調べて知識を増強する。これは温室育ちの知識ではなく、本物から学んでいく野生の知識と言えよう。
よく、「何を作っているのですか」と聞かれることがあるが、作るものは決まっておらず、逆に、手元にあるパーツ(だいたい廃材)から何が作れるかなと考えている。あと、技術的にこれをこうすると面白いよねという構造のテストをしていることが多い。つまり、料理でいえば、「カレーを作ろう」みたいなスタートではなく、「あ、昨日たまたま釣れた深海魚があるけど、これで何つくろうかな」みたいな始まり方なのだ。で、しかもその深海魚を使って作られた料理は創作料理なので、名前がない。そう、おわかりのように、『It Was Epson』はそのように誕生したのだ。世の中に「プリンタ
ー射的」なんてものはないわけで,電子研はそういったカオス的な何かを作ることに秀でていると言えよう。
It Was Epsonとは、桐朋電子研が開発した射的装置のこと。
プリンターの可能性を最大限に活用したこの作品は、日本プリンター業界に旋風を巻き起こした、かもしれない。
中学1年生からはじまった電子研も今年で4周年を迎える。ここまで長く続けてこられたことと、まさかのMakerFaire出展にこぎ着けたことはひとえにメンバーの良さにあると思う。
思い返せば、電通大の文化祭訪問やエステーシー府中の買い出し、勉強会、ルーレットおじさん、ソレコン、アイディアショー、夢プロなどたくさんの思い出が詰まった電子研。電子研について語れと言われたら、2時間でも3時間でもいけるだろう。二足歩行ロボットを目指すことで、技術力の躍進をはかり、まだまだ高2まで快進撃を続けたい。